親の家にWi-Fiがないときの見守り|使える方法と申し込み前の確認

Wi-Fiがない場所で使う見守り機器の置き場所を、高齢の母と娘が相談する水彩イラスト 高齢の親の見守り

離れて暮らす親の見守りを考えたものの、Wi-Fiがない。

「見守りのために、インターネットの契約から始めないといけないのかな」と迷うこともありますよね。

でも、Wi-Fiがなくても使える見守り機器はあります。

電話や訪問で様子を確かめる方法もあります。見守りを始める前に、必ずインターネット回線を契約する必要はありません。

機器を選ぶときは、次の3つを分けて考えてみてください。

  • 見守り機器は、どうやって情報を送るのか
  • 家族は、どのスマートフォンで情報を見るのか
  • 通知が届いたあと、誰が電話や訪問をするのか

この記事では、Wi-Fiがない場合に使える見守り方法と、申し込む前に確認したいことを紹介します。

Wi-Fiがなくても使える見守り方法はあります

見守り機器の中には、自宅のWi-Fiに接続しなくても使えるものがあります。

インターネット回線がない場合は、次のような方法が候補になります。

  • 自宅のWi-Fiを使わず、機器自体が携帯電話回線などで通信する方法
  • 通信オプションなどでインターネット環境を用意して使う方法

後者は、通信環境を追加して使う方法です。必要な機器や追加契約は、サービスごとに確認しましょう。

たとえば、KDDIの「かんたん見守りプラグ」は、自宅のWi-Fiを使わず、室内の動きなどを家族がアプリで確認できる機器です。

ただし、電源や設置場所の電波環境など、利用するための条件があります。

KDDI公式:かんたん見守りプラグ

「Wi-Fiがいらないなら、どこでも使える」

というわけではないんですね。

家族が情報を見るために必要なスマートフォンやアプリについても、申し込む前に確認しておきましょう。

機器を決める前に、本人が使いたいかを聞いてみる

見守り機器を使う前に、本人がどんな方法なら受け入れられそうかも聞いてみてください。

たとえば、

「毎日電話するの、負担になってない?電話以外の方法も一緒に見てみようか」

くらいの声かけでも十分です。

本人が機器を使いたくない場合は、無理にすすめなくても大丈夫です。

連絡する曜日や時間を決めたり、訪問できる人と予定を合わせたりする方法もあります。

見守りは、機器を置くことだけが方法ではありません。

設置する場所と、家族のスマートフォンで必要なものを確認する

機器を置く側と、様子を見る家族側では、必要なものが違います。

申し込む前に、分けて確認してみましょう。

確認するところ聞いておきたいこと
設置する場所Wi-Fiやインターネット回線が必要か、電源は必要か
家族のスマートフォン専用アプリが使えるか、対応機種か
設置・設定誰が機器を置き、アプリや通知を設定するか

本人がスマートフォンを持っていなくても使えるかどうかも、サービスによって違います。

本人が操作するタイプなのか、家族がアプリを見るだけなのかでも、必要なものは変わります。

「かんたん見守りプラグ」の場合も、見守る家族側には、対応するスマートフォンとアプリが必要です。

購入前に、最新の対応機種や利用条件を公式サイトで確認してみてください。

KDDI公式:かんたん見守りプラグ

家族が設定を手伝う場合は、機器が届く日と、会いに行ける日を合わせられるかも考えておくと、使い始めがスムーズです。

電源・電波・置く場所の3つを確認する

設置するときは、電源・電波・置く場所の3つを確認しておきましょう。

何を知りたいかによって、置く場所も変わります。

たとえば「かんたん見守りプラグ」では、公式ページで次のような使い方が紹介されています。

知りたいこと設置場所の例
普段どおり動いているかよく通る場所やリビング
室内の温度や湿度長く過ごす部屋
夜中も明かりがついているか居間や寝室

KDDI公式:かんたん見守りプラグ

これは、あくまでこの機器の例です。

ほかのセンサーやカメラにも、そのまま当てはまるわけではありません。

朝の動きを知りたいなら、

「朝起きたら、いつもどこを通る?」

と聞いて、その場所で動きを検知できるか、説明書や事業者の案内で確かめてみましょう。

寝室などに置く場合は、何が家族に伝わるのかを説明して、本人に置いてよいか確認しておきましょう。

設置する前には、

  • この住所で利用できるか
  • 設置予定の場所で電波を確認する方法はあるか
  • コンセントが必要か
  • 電波が入らなかった場合はどうなるか

を事業者に確認しておくと安心です。

家族のスマートフォンがその家で使えるからといって、見守り機器も必ず使えるとは限りません。

候補の機器について、事業者が案内している確認方法を使ってください。

「かんたん見守りプラグ」は防水ではありません。浴室や湿気の多い場所を避け、取扱説明書に沿って設置してください。

設置したら、本人と一緒に動作を確認する

設置したあとは、本人と一緒に普段どおり動いてみて、アプリに情報が届くか確認してみましょう。

検知する範囲や、情報が更新される間隔は機器によって違います。

反応が出ないときは、設置場所や設定を見直す必要がないか、事業者へ相談してみてください。

ここで覚えておきたいのは、

反応がない=本人が倒れている

とは限らないことです。

外出していることもありますし、機器がうまく反応していないこともあります。

「反応がないときは、まず電話する」

「電話にも出なければ、次に誰に連絡する」

というところまで決めておくと安心です。

停電や通信が途切れたときについても、

「機器が使えなくなったことは、家族に分かりますか?」

「復旧したあと、設定し直す必要がありますか?」

と確認しておくと、いざというときに慌てにくくなります。

カメラを使いたいときは、通信回線と追加費用を確認する

映像を見たり、機器を通して会話したりしたい場合は、どんな通信環境が必要なのかを確認しましょう。

サービスによっては、設置する場所にインターネット環境が必要です。

たとえばMANOMAの「親の見守りセット」は、機器を使う場所にインターネット環境が必要ですが、回線がない家庭向けに、有料のWi-Fiオプションも案内されています。

MANOMA公式:親の見守りセット

つまり、

「Wi-Fiがなくても申し込める」ことと、「通信環境がまったく必要ない」ことは同じではありません。

ここは申し込む前に確認しておきたいところです。

費用についても、

  • 見守りサービスの初期費用
  • 見守りサービスの月額
  • 通信オプションの初期費用・月額
  • 設置や設定を依頼する費用
  • 解約時の費用
  • 機器の返却条件

を分けて見てみてください。

「通信も一緒に申し込める」としても、どのくらいの費用が続くのかは確認しておきたいですね。

カメラを使うかどうかは、本人と一緒に決める

家族としては、

「映像で見られたほうが安心」

と思うかもしれません。

でも、本人にとっては、

「家の中を見られているみたいで嫌だな」

と感じることもあります。

本人がカメラを望まないなら、動きや家電の使用だけが分かる機器など、カメラを使わない方法もあります。

大切なのは、

何が家族に伝わるのかを説明し、本人が納得してから使うこと。

見守りサービスを勧めても断られたときの話し方は、こちらの記事にまとめています。

高齢の親が見守りサービスを嫌がるとき|無理に勧めず、一緒に考える話し方

見守りは「通知が届いたあと」まで決めておく

見守りサービスは、通知が届いたら終わりではありません。

そのあとに、

誰がどう動くか

まで決めておくことが大切です。

たとえば、

  • 通知を見て、最初に電話する人
  • その人が対応できないときに連絡する人
  • 電話につながらなかったとき、様子を見てもらえる人

を、本人と相談しておきましょう。

仕事中ですぐに電話できない日もありますし、遠方に住んでいれば、すぐには訪ねられないこともあります。

近所の人に協力をお願いする場合も、

「どんなときに連絡してよいか」

「本人について何を伝えてよいか」

を事前に話しておくと安心です。

機器で動きや家電の使用が分かっても、それだけで体調や無事を確認できるとは限りません。

心配なときは、電話や訪問などで様子を確認してください。

人の駆けつけサービスを希望する場合は、見守り機器の契約に含まれているのか、別の契約や料金が必要なのかも確認しておきましょう。

実際に電話がつながらないときの確認順は、こちらの記事で紹介しています。

一人暮らしの高齢の親が電話に出ないとき|確認する順番と相談の目安

申し込む前に確認しておきたいこと

ここまでの内容を、最後に確認してみましょう。

  • □ Wi-Fiや固定回線は必要?
  • □ 機器自身が通信する?別の通信契約が必要?
  • □ 本人にスマートフォンは必要?
  • □ 家族のスマートフォンで使える?
  • □ 電源は必要?
  • □ 設置予定の場所で電波は入る?
  • □ 誰が設置や設定をする?
  • □ 初期費用はいくら?
  • □ 毎月いくらかかる?
  • □ 解約時の費用や機器返却はある?
  • □ 通知が来たら、誰が最初に連絡する?
  • □ 電話につながらなかったら、次に誰が動く?

全部を一度に決めなくても大丈夫です。

まずは、

「どんな見守りが必要なのか」

を本人と一緒に考えるところから始めてみてください。

必要な条件が分かったら、見守り方法と費用を比べる

条件が分かったら、離れて暮らす親の見守りサービス|カメラなし・通報・訪問を比較も参考にしてみてください。

見守り方法ごとの違いや、具体的なサービスの費用、通知後の対応について紹介しています。

Wi-Fiがないという理由だけで、新しい回線や機器を急いで申し込む必要はありません。

本人が受け入れられる方法と、家族が無理なく続けられる方法。

その両方から考えてみることが大切です。

まとめ|回線を契約する前に、使いたい機器の条件を確認する

Wi-Fiがなくても使える見守り方法はあります。

ただし、

機器そのものが通信するタイプなのか、別に通信環境を用意するタイプなのか

は、サービスによって違います。

まずは本人の希望を聞いて、候補の機器について、

  • 電波や電源
  • 家族のスマートフォン
  • 設置・設定の方法
  • 料金や解約条件

を確認してみてください。

そして、機器を選ぶことと同じくらい大切なのが、

通知が届いたあと、誰が連絡するかを決めておくこと。

機器を使わない場合も、普段の連絡方法や、電話につながらなかったときの頼り先を本人と話しておくと安心です。

参考情報

サービスの利用条件は2026年10月11日に公式情報を確認しています。対応機種や通信環境、料金・契約条件は変更されることがあるため、申し込み前に最新の公式案内を確認してください。

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