「救急車を呼んだ方がいいのかな」
「大げさだったらどうしよう」
「でも、もし手遅れになったら怖い」
体調が急に悪くなった時、救急車を呼ぶか迷うことがあります。
特に高齢の親の場合、症状をうまく言葉にできなかったり、本人が「大丈夫」と言ったりすることもあります。
でも、家族から見て、
- いつもと違う
- なんだか様子がおかしい
- このまま見ていていいのか不安
と感じる時は、とても大切なサインです。
この記事では、救急車を呼ぶか迷った時に知っておきたい、119番・#7119・Q助の使い方をまとめます。
※この記事について
この記事は、救急車を呼ぶか迷った時の相談先を知るための一般的な情報です。症状が強い時、いつもと違う時、判断に迷う時は、自己判断で様子を見ず、119番または#7119などに相談してください。
救急車を呼ぶか迷った時に大切なこと
救急車を呼ぶか迷った時に大切なのは、家族だけで無理に判断しようとしないことです。
急な病気やけがでは、緊急性が高いのか、少し様子を見てもよいのか、判断が難しいことがあります。
特に高齢者は、症状がはっきり出にくいことがあります。
強い痛みを訴えなくても、急に元気がなくなったり、会話がかみ合わなくなったり、立てなくなったりすることがあります。
「いつもと違う」と感じた時は、家族の気づきがとても大切です。
緊急性が高いと感じる時は、迷わず119番へ。
判断に迷う時は、#7119などの相談窓口を利用しましょう。
消防庁も、急な病気やけがで「救急車を呼んだ方がよいか」「今すぐ病院に行った方がよいか」迷う時の相談先として、#7119を案内しています。
すぐ119番を考えたい場面
次のような場合は、緊急性が高い可能性があります。
すぐ119番を考えたい場面
- 意識がない、反応がいつもと違う
- 呼吸が苦しそう
- 胸の強い痛みがある
- 突然ろれつが回らない
- 片側の手足に力が入りにくい
- 大量に出血している
- 広い範囲のやけどがある
- 転倒や事故のあと、動けない・ぼーっとしている
- 家族から見て「明らかにいつもと違う」と感じる
このような時は、迷わず119番に連絡します。
ここで大切なのは、病名を当てようとしないことです。
「脳梗塞かも」
「心筋梗塞かも」
と考えるよりも、
- 急に様子が変わった
- 命に関わるかもしれない
- 今すぐ助けが必要かもしれない
と思ったら、119番につなぐことが大切です。
転倒を防ぐために普段からできることは、高齢の親が転びやすくなった時の記事も参考になります。
迷った時は#7119に相談する
「119番するほどなのか迷う」
「救急車を呼んでいいのかわからない」
「今すぐ病院に行くべきか相談したい」
そんな時に使える相談先のひとつが、#7119です。
#7119は、急な病気やけがで救急車を呼ぶべきか、今すぐ病院に行くべきか迷った時に、電話で相談できる窓口です。
相談内容に応じて、応急手当の方法、受診できる医療機関、救急車を呼ぶ必要があるかなどについて助言を受けられます。
緊急性が高いと判断された場合は、119番通報への転送や、119番へのかけ直しを案内されることもあります。
#7119の注意点
#7119は、地域によって実施状況や受付時間が異なります。お住まいの地域で使えるかどうかは、消防庁や自治体の公式ページで確認しておくと安心です。
スマホで確認できる「Q助」もある
救急車を呼ぶか迷う時の判断を助けるものとして、消防庁の全国版救急受診アプリ「Q助」もあります。
Q助は、症状を画面で選んでいくと、緊急度に応じた必要な対応の目安を表示してくれるアプリ・Webサービスです。
たとえば、次のような目安が表示されます。
- 今すぐ救急車を呼びましょう
- できるだけ早めに医療機関を受診しましょう
- 医療機関への受診を検討しましょう
- 引き続き、注意して様子をみてください
ただし、Q助の結果だけで安心しすぎるのは禁物です。
意識がおかしい、急に息が苦しいなどの症状がある時は、アプリを操作せず、すぐ119番へ連絡してください。救急車を呼ぶか迷う時は、実施地域の#7119でも相談できます。
119番で伝えること
119番に電話すると、落ち着いて話せるか不安になるかもしれません。
でも大丈夫です。
指令員が必要なことを順番に聞いてくれます。
家族が伝えられるとよい内容は、次のようなことです。
119番で伝えたいこと
- 住所
- 誰が具合悪いのか
- 年齢
- いつから症状があるのか
- どんな症状か
- 意識はあるか
- 呼吸は苦しそうか
- 持病はあるか
- 飲んでいる薬はあるか
- 薬や食べ物のアレルギーはあるか
- かかりつけの病院はあるか
- 家族の連絡先
慌てて全部を完璧に話そうとしなくても大丈夫です。
聞かれたことに、わかる範囲で答えましょう。
救急車を待つ間は、本人への対応を優先する
持ち物を探すために119番への連絡を遅らせないでください。救急車を呼んだ後も、準備より本人への対応を優先します。
無理に動かしたり、食べ物や飲み物をすすめたりせず、指令員の指示に従いましょう。本人のそばを離れない方がよい場合もあります。
ほかに手伝える人がいるなど、無理なく準備できる場合は、次のものをそろえます。
病院へ持参するもの
- マイナ保険証または資格確認書
- 診察券
- お薬手帳、普段飲んでいる薬
- 持病・アレルギー・かかりつけ病院の情報
- 家族の連絡先がわかるもの
- 財布、靴
お薬手帳が見つからない時は、薬そのものや薬の袋、薬の説明書も役立ちます。すべてをそろえようとして、本人への対応や搬送を遅らせないようにしましょう。
普段の備えは、本人と一緒に決めておく
離れて暮らしている場合は、連絡先や持ち物の置き場所を本人と一緒に決め、必要な範囲で家族にも共有しておきましょう。
連絡先を、すぐ見られる場所に置く
電話の近くなど、本人が見つけやすい場所にメモを置きます。救急相談の番号・受付時間は、親が住む地域の公式案内で確かめておきましょう。
連絡先メモの例
救急車:119
救急相談:#7119(利用できる地域・時間を確認)または地域の相談窓口
かかりつけ病院:病院名・電話番号
家族:名前・電話番号
持参するものの置き場所を決める
上の一覧を参考に、まとめられるものは袋に入れておきます。普段使っている薬や財布などは、無理に袋へ移さず、置き場所を確認しておくと探しやすくなります。
薬とアレルギーの情報をまとめる
薬の名前・量・飲む回数・飲み始めた時期がわかる、お薬手帳や説明書を保管しておきましょう。薬が変わった時は、情報も新しくしておきます。
アレルギーや薬で具合が悪くなった経験は、わかる範囲で次の内容をメモします。
- 原因となった薬や食べ物
- 出た症状(じんましん、息苦しさ、吐き気など)
- いつ頃、どのくらいの症状が出たか
家族で共有する時も、本人の希望を確かめましょう。まずは連絡先とお薬手帳の場所を、一緒に確認するところからで大丈夫です。
まとめ:迷った時は、一人で抱え込まない
意識や呼吸がおかしいなど、緊急性が高い時はすぐ119番へ。救急車を呼ぶか迷う時は、実施地域の#7119などに相談してください。
普段のうちに、本人と連絡先や持ち物の置き場所を決めておきましょう。ただし、急な異変が起きた時は、準備よりも119番への連絡と本人への対応を優先してください。

