離れて暮らす親に「最近、お腹がすっきりしない」と言われると、便秘かなと気になりますよね。
とはいえ、排便のことは親子でも切り出しにくい話題です。最初に「お腹は張っていない?」「食事は取れている?」と尋ね、そのあとでお通じのことを聞きます。
便秘は、毎日出ているかどうかだけでは分かりません。いつもより間隔が空く、便が硬い、強くいきまないと出ない、お腹が張ってつらいといった症状がみられることもあります。
この記事は一般的な情報であり、便秘の診断や治療、薬の調整を行うものではありません。急に激しい腹痛が起きた、呼びかけへの反応が悪い時は、すぐ119番へ連絡してください。繰り返す嘔吐、お腹の強い張り、食事や水分が取れない時も、便秘と思い込まず医療機関へ速やかに連絡してください。
便秘は、回数だけでは分からない
排便のペースは人それぞれです。2日に1回でも、無理なく出ていて、すっきりしているなら便秘とは限りません。反対に、毎日少しずつ出ていても、便が硬くて出しにくい、出た後も残っている感じがすることがあります。
電話で聞きたいのは、何日出ていないかだけではありません。
- いつもより間隔が空いていないか
- 便が硬くなっていないか
- 強くいきまないと出ないか
- 出た後も残っている感じがしないか
- お腹の張りや痛みはないか
電話では、食事やお腹の調子から聞く
- 「最近、ご飯は食べられている?」
- 「お腹が張ったり、痛かったりしない?」
- 「お通じはいつもどおり?」
- 「お通じの薬は飲めている?」
排便の話を嫌がる時は質問を重ねず、「困った時は教えてね」と声をかけます。
便秘以外の体調も聞いておく
便秘が続くと、お腹が張ったり、吐き気がしたりして、食欲が落ちることがあります。食事や水分が取れているかを聞き、会話の受け答えがいつもと変わらないかも気にかけてみてください。
- 以前より食べる量が減っていないか
- お腹の張りや痛みはないか
- 吐き気はないか
- 水分は取れているか
- 受け答えはいつもと変わらないか
食欲が戻らない、横になって過ごす日が続く、受け答えがいつもと違う。このような時は、便秘以外の病気が隠れていることもあります。「便が出れば元気になる」と決めつけず、医療機関へ相談してください。
食べる量が減っている時の聞き方は、高齢の親の食欲が落ちた時|家族が確認したいこと・相談の目安で詳しく取り上げています。
便秘薬は、家族の判断で増やさない
便秘薬は、種類によって働き方が違います。効かないからといって、家族だけで量を増やすのは危険です。
便秘によく使われる酸化マグネシウムは、高齢者では血液中のマグネシウム濃度が高くなることがあります。腎臓の働きが正常でも起こることがあるため、効き方や飲み方が気になる時は医師や薬剤師に確認してください。
医療機関や薬局では、次のことを聞かれる場合があります。
- 最後に排便した日と、普段の排便のペース
- 便の硬さや、お腹の張り・痛み
- 吐き気や食欲の変化
- 使っている薬と、便秘薬を飲んだ量
薬が増えてきた時に確認したいことは、親の薬が増えてきたら|家族が確認したいことと相談の目安にもまとめています。
医療機関へ相談したい目安
かかりつけ医へ相談したいのは、次のような時です。
- 便秘が続いて、つらいと話している
- 腹痛やお腹の張りがある
- 吐き気がある、食欲が落ちている
- 体重が減っている
- 血便や黒い便が出た
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便秘薬を使っても改善しない
- 急に便通が変わった
繰り返す嘔吐、お腹の強い張り、食事や水分が取れない時は、医療機関へ速やかに連絡してください。
急に激しい腹痛が起きた、意識がぼんやりした、呼びかけへの反応が悪い時は、すぐ119番へ連絡してください。便秘だけが原因と決めつけて、様子を見続けないでください。
救急車を呼ぶか、今すぐ受診するか迷う時は、対応地域であれば救急安心センター「#7119」へ相談できます。利用できる地域や時間、対象年齢は、総務省消防庁の案内に掲載されています。
家族だけで対応が難しい時の相談先
離れて暮らしていると、お通じがいつあったかまでは分かりません。
食事や薬など、便秘以外にも心配が重なっている時は、地域包括支援センターのほか、かかりつけの医療機関や薬局にも相談できます。
地域包括支援センターの役割や相談方法は、地域包括支援センターにはいつ相談する?介護保険がまだ必要かわからない家族へで紹介しています。
まとめ
- 排便の回数だけでなく、お腹の張りや食欲も聞く
- 繰り返す嘔吐や食事・水分が取れない時は、医療機関へ速やかに連絡する
- 急な激しい腹痛や意識・反応の異常がある時は、すぐ119番へ連絡する
- 便秘薬を家族の判断で増やさない

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