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離れて暮らす親の「昼夜逆転」が心配なとき|電話で聞くことと相談の目安

電話で話す高齢女性と「親の昼夜逆転が心配」の文字が描かれたイラスト 高齢の親の見守り

「昼間はうとうとしていた」「昨日は夜中に起きていた」。離れて暮らす親からそんな話を聞くと、「昼夜逆転しているのかな」と心配になりますよね。

ただ、昼間に眠る時間が増えたからといって、それだけで昼夜逆転とはいえません。夜中のトイレや痛みで眠れていないのかもしれませんし、薬や日中の過ごし方が関係していることもあります。

この記事では、電話で無理なく聞けることと、会ったときに気づきたい変化、相談の目安をお伝えします。

「昼間よく寝る」だけで決めつけないで

私は病棟で、日中にうとうとしている患者さんを見かけることがあります。入院中は活動や人と話す機会が減ることもあり、自宅での暮らしと同じようには考えられません。

自宅で過ごしている人なら、まずは「夜は眠れている?」「昼間はどんなふうに過ごしている?」と聞いてみてください。昼寝をやめるよう促す前に、本人が困っていることを知るのが出発点です。

電話では、一度に聞きすぎなくて大丈夫

「ちゃんと寝ている?」だけでは、様子がつかみにくいことがあります。いつもの会話の中で、答えやすいことを一つずつ聞いてみましょう。

  • 「昨日の夜は、何回くらい目が覚めた?」
  • 「トイレで起きた? 痛いところや、つらいところはない?」
  • 「今日は昼間、何をして過ごした?」
  • 「ごはんは食べられた?」
  • 「眠れなくて困っている? 昼間の眠気はつらい?」

答えが曖昧でも、問い詰める必要はありません。分かったことと、以前との違いをメモしておくと、相談するときにも役立ちます。

夜中のトイレや薬も、本人に聞いてみる

夜中に何度も起きれば、昼間に眠くなることがあります。「夜はトイレに何回くらい行く?」と聞き、最近増えたか、本人が困っているかを確かめてみてください。自己判断で水分を極端に減らすのは避けましょう。詳しくは夜中のトイレが増えたときの記事にまとめています。

睡眠薬などを使っている場合、薬によっては翌朝の眠気やふらつきに関係することもあります。お薬手帳を見るなら「一緒に見てもいい?」と本人に聞いてから。気になる変化があっても、家族の判断で薬をやめたり量を変えたりせず、かかりつけ医や薬剤師に実際の様子を伝えてください。

会ったときは、普段との違いに目を向ける

一緒に過ごす中で、会話の受け答え、日中の眠気、立ち上がるときのふらつきなどを見てみましょう。夜にトイレへ行くなら、寝室からの通り道が歩きやすいかも、本人と一緒に確かめられます。

家の中や薬を、本人に断りなく調べる必要はありません。「最近、夜は歩きにくくない?」と聞きながら、気になることを一緒に確認できるといいですね。

眠りや暮らしに影響が続くなら相談を

昼夜のリズムが変わって生活に支障が出ている、日中の眠気やふらつきが強くなった、食欲や会話も変わった。そんなときは年齢のせいと決めず、かかりつけ医に相談してください。薬については薬剤師にも相談できます。いつから変わったか、夜に起きる回数、昼間の様子を伝えると話しやすくなります。

一人暮らしを続けるうえでの困りごとなら、地域包括支援センターへの相談も選択肢です。

急な変化は「昼夜逆転」で片づけないで

昨日まで普通に話せていたのに、急に話がかみ合わない。呼びかけへの反応がいつもと違う。そんなときは、寝不足だけが原因と決めつけず、速やかに医療機関へ相談してください。

顔の片側が急にゆがむ、ろれつが回らない、片方の手足に力が入らない、意識がない・もうろうとしている、急な強い息苦しさ、突然の激しい頭痛があるときは、119番へ連絡してください。緊急か迷う場合は、利用できる地域なら#7119などの救急相談窓口もあります。ただし、明らかな緊急症状があるときに相談窓口を挟む必要はありません。

まとめ

昼間に眠ることが増えても、理由は一つとは限りません。「夜は眠れている?」「今日は何をして過ごした?」。次の電話では、まず一つ聞いてみませんか。

本人が困っていることや普段との違いが分かれば、相談先も考えやすくなります。急に様子が変わったときだけは、睡眠の問題と決めつけず、早めに対応してください。

この記事は一般的な情報で、診断に代わるものではありません。症状や薬の調整は医師・薬剤師にご相談ください。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「高齢者の睡眠」、厚生労働省「睡眠対策」、総務省消防庁「救急車利用マニュアル」

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